既刊のスラヴォイ・ジジェク『2011』について、その後、いくつか書評が出ました。
まずは週刊読書人7月12日号で、市田良彦さん。
2011年に様々に明らかになった破綻に対して、次のように言及しています。
「機能不全だけを観て、機能を取り戻そうと焦燥に駆られるのが、『強い』政治を求めるポピュリズムである。
後戻り不可能な変質を認め、『事故』の持続に未来の予兆を探ろうとするのがジジェクである」
次に、東京新聞/中日新聞7月21日付で、平井玄さん。
ジジェクは、「新自由主義はヘーゲルの『世界精神』になったという。
驚愕の解答はなんと『プロレタリア独裁』である。ただし意味は空欄にしてある。
この問いに答えよと、読む者に呼びかけるのである」
と迫ります。
平井さんは、6月からツイッターでも本書をたびたび取り上げています。
最後に、ネット書店のamazonで。
ぜひ書店で手にとってみてください!